東方小説 1章その1

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします。






目が覚めると・・・・・・何処なのだろうか。
見た所はホテル等に見る洋室のようだ、お洒落なタンスや鏡、そして部屋を照らしているランプがまずに目に入る。しかし、どうした事か部屋には窓が一つとない。ランプの光だけが煌々と部屋の中を照らしているのだ。

気付けばそれ以上に特異な事がこの洋室にはあった。
それは・・・・・・赤い事だ。
壁やじゅうたん、そして天井までもが不気味な赤色を呈している。
これは夢だろうか?私はこんな場所を見たことは無い。
両手で顔を叩いてみる。
静かな部屋に パチン! と手のひらが頬を叩く音が響き渡る。
叩いた頬は勿論痛い、ヒリヒリとした痛みが四方八方に広がっていくのも感じられる。
・・・・・・とすると、これは夢ではないようだが、ならば一体ここは何処なのだろうか?


数分した。
この赤い部屋には一つだけ扉がある。
この扉は何処かに通じている事だろう。
しかし何処に通じているかは分からない。
どうにも状況が変わらないので、私は扉を開いて外へ出ても良いだろう。
同じ言葉を繰り返す事になるが、扉の先は分からない。

もしかしたら、酷い顔をした化け物がいるのかもしれない。
心成しか、扉の先には何かが動いている気配を感じる。これは何なのだろうか。

私は扉を凝視する。
そうしている内に、何やら心の中に扉の先に対する好奇心が芽生えてきた。
何かの気配を感じるものの、それからは物騒なものは感じられない。
寧ろ先には天国のような綺麗な花畑が広がっているのではないか?
そういった根拠のない希望が心の中に芽生えてきたのだ。

そう気付くと私は、扉の前に立っていた。
恐る恐る私は、ドアノブに手を近づける。
そして私の手は、赤い部屋の赤い扉の冷たいドアノブを握ったのだ。
その刹那。


トントン!


ドアをノックする音が聞えてきた。
「!?」私は驚き、さっとドアノブから手を離した。
「一体何が?」そう思った私が一歩後ろへ後退ると、ドアノブが自然と動き扉が開いた。


・・・・・・ドアの外からこちらへ入ってきたもの、それはエプロンをした女性だった。
その女性は綺麗な銀色の髪をしており、その頭にはひらひらの付いたカチューシャが乗せられている。

化け物ではない(寧ろ綺麗な)その姿に私はほっとした。
そして改めて、女性を見てみると、どうやら俗に言うメイドさんのようだった。

「あら、おはよう。目を覚ましていたのね」
女性が話しかけてきた。
事の経緯は分からない。しかし彼女は何かしら関係している事だろう。
しかし、それを率直に聞いて良いものだろうか?


どうすれば良いかは分からない。
私は「おはようございます」と小さく返事をするしかできなかった。
女性は気に留める事などないような惚けた顔でこちらを見ると・・・・・・

「早速だけど、貴方に会って貰いたい方がいるの。ついて来て頂戴」
そう言うと、女性はこちらに背を向けて歩き出した。
「・・・・・・」
身体が自然と動き出した。
どうやら彼女の後をついて行く事でしか、この状況は変わらない。それを頭よりも先に身体が理解したようだった。

それに・・・・・・どうやら拒否はできないようだ。
スタスタと先を歩く彼女の手には彼女の髪と同じ銀色の刃を持つナイフが握られていたのだから。
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by metal-animal | 2009-04-17 22:11 | 東方幻想入り小説 | Comments(0)
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