東方小説 2章その3

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします







それから私は、紅魔館の門番めいりんさんと話し込んでいた。
門番の仕事は基本的に侵入者の見張りで、何事もない内は暇であったから、
めいりんさんは話し相手が出来て嬉しいようだった。
私はめいりんさんから、この幻想郷の事、レミリアお嬢様が引き起こした異変の事などを熱心に聞いていた。
中でも興味を惹かれたのが『弾幕勝負』の話だった。

弾幕勝負とは幻想郷における決闘の手段で、単純な弾から花や星といった物を弾幕として使用し、それを相手に全てかわされるなり潰されるなりしたら負けらしい。
あの咲夜さんのナイフもその『弾幕勝負』の為の道具であるという。

その話を聞いた私は、次第に胸の内が熱くなっていくのを感じた。
『弾幕勝負』それが出来るようになれば、私はもっとレミリアお嬢様の力になれる、役に立てる・・・・・・そうに違いないと。


「ははっ、咲夜さんの言うとおり本当に考えてる事が顔に出てるなぁ」
その言葉を聞くなり、はっとして私は両手で顔を覆い隠した。
そうだ、さっき咲夜さんにそう言われたばかりだった・・・・・・。
自分から気持ちを伝える手間は省けるものの、やはり心の内を見られるのは恥ずかしいものだ。
だから、覚えているうちはこの特徴(弱点とも言う)を意識しておこう。私は深く決意した。
「ふふ、今度は恥ずかしいと思ってますね?分かりやすいなぁもぅ」
なんという事かその上を読まれてしまった・・・・・・どうやらこの特徴は直りそうもない。
先程した私の決意は泡となり消えて言った事だろう。

「そ、それで、どうなのですか?」
「・・・・・・何がですか?」
うう・・・・・・質問に質問で返されてしまった。
私は豆鉄砲を食らったハトのような顔をしている事だろう。
「私は『顔に出ている』とは言っても、その内容は言ってませんよ?」
めいりんさんは意地悪そうな笑顔を浮かべながらに言った。
性格なのか話し相手が出来たのが嬉しいのか、さっきまでの明るさに輪が掛かっているようだ。
本当に純粋な意地悪。

これはもう自分の口でいうしかない。頼むしかない!
私は真剣な顔で笑顔のめいりんさんに向き合い懇願する。
「私にも、その弾幕勝負はできるのでしょうか!?」
先程と同様に、力の入った願いの言葉だった、寧ろ叫びに近いと思う。
めいりんさんはまたもきょとんとしている。
そんなめいりんさんの顔を見て私は少しずつ紅魔館のように顔を赤くしていく。
(あぁ・・・・・・また・・・・・・)
これも特徴と言うべきだろうか、この力の入った主張は。
「ご・・・・・・ごめんなさい」
私は先程とは対照的に小さな声で謝った。
めいりんさんは暫くはきょとんとしていたが、すぐに表情を元に戻すと
「ああ、謝らないでくださいよぅ、分かってますから!ちゃんと分かってますから!!」
謝る私に相当困っているようだった。
私をなだめる様に両手を前に出し、あたふたと私の周りをうろうろとしていた。

「だ、大丈夫です!サンさんも弾幕勝負ができるようになりますって!なんてったって私が一から教えるんですから!!」
「本当・・・・・・ですか?」
身体の熱が次第に収まり、赤くなった顔色が次第に元の色に戻っていくのを感じました。
「本当ですって!でもその為にちゃんと修行が必要ですよ!それでも大丈夫ですか?」
「・・・・・・はい!頑張ります。めいりんししょう!」
「師、師匠!?」
めいりんししょうは驚いたように大きく口を開けて固まっています。
不用意な発言に私は心底仕舞ったと思いました。
しかし、その後すぐにめいりんししょうは右手を大きく宙へ上げ、
「うん!何だか俄然燃えてきましたよー!うん、師匠!美鈴師匠!!」
うんうんと大きく頷きながらめいりんししょうは蛙の様に飛び跳ねています。
「銘一杯修行して、あの紅白をぶっとばせるくらい強くなりましょう!サンさん」

『あの紅白』
私はこの時、めいりんししょうが言った『紅白』が一体何の事なのかは分かりませんでした、それに余り気にも留めていませんでした。
それは、弾幕勝負というレミリアお嬢様の為に役立てる新しい力を手にする事ができるかもしれないという希望が胸の内の殆どを占めていたからだろうと思います。
その胸の内で私は、レミリアお嬢様の為に、絶対に弾幕を扱えるようになろう・・・・・・そう心に強く誓いました。
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by metal-animal | 2009-05-08 22:47 | 東方幻想入り小説 | Comments(2)
Commented by 兎と亀マスク at 2009-05-11 23:16 x
今晩は!
サンは咲夜とはあまり打ち解けなかったけど、美鈴とは相性がいいのか、もうかなり仲が良い感じになっていますねー。これは美鈴のわりとくだけた親しみやすい性格が大きいのかも。

あと主人公が「サン」という名前なので、さん付けで呼ぶと「サンさん」になって、音だけ聞くとなんだかよく分からない感じになりますねw サンと美鈴が呼び捨てで呼び合えるぐらいの仲になればいいのですが、美鈴はわりと誰にでも「さん」付けしそうなイメージがありますね。

「紅白」とか、霊夢の話題が出てきたりして、ちょっとずつ紅魔館の外とのつながりも出てきていますねー。
サンが弾幕を覚えてどれぐらい強くなるのか、この先の展開も楽しみにしています~。

私の入れ替わり小説も読んでくださっていたのですね、ありがとうございます。マイナーなジャンルなので、あまり読んでいる人いないかなと思っていました。入れ替わって太陽も平気になったレミリアとか、想像するだけでも良さげですw
Commented by metal-animal at 2009-05-12 22:58
>兎と亀のマスクさん
美鈴は登場作品が少なく、書籍の文花帖でしか余りその実像が分からないのですね^^;
『中国』の事もありますし、彼女の実像を考える事は東方においての一つの課題なのかもしれないですよ(笑

名前の『サンさん』については、『サン』をさん付けにすると、何だか中国風なネーミングになるような気がします。そうなったのは偶然ですが、それはそれで中々に面白いので採用しました。
そういった訳で、美鈴はきっとサンを愛してくれると思います。

そして未熟ながら小説を書いている身として・・・またそれを読んでくれている方々の為にも自分以外の方々が書いた小説は出来るだけ読むようにしていますよ。とはいえ、中々にじっくりと読める時間がないので、コメントが残せないのが辛い所・・・。
やっぱりこういうコメントはくれると嬉しいものなので、自分ばかりじゃなくて他の方々にもちゃんと残さないといけないのですが・・・頑張ります。
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