東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。 特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、 そこの所を宜しくお願いします 弾幕修行 1日目 「弾幕勝負をするのに絶対に不可欠なものがあります、それは一体何でしょう?」 「・・・・・・弾幕を避ける事ですか?」 「ぶっぶー、ハズレです。ハズレなので紅魔館の周りを100周してきてくださーい!」 「えぇー!!」 弾幕修行の初日、めいりんししょうの質問に正しく答えられなかった私は、その報いとして紅魔館の周りを100周走る事になりました。 修行が始まる前まで紅魔館での肉体労働(主に掃除)のお陰で私にはある程度の体力が備わっているようで、無理だ無茶だと思いながらも10周、20周と順調に周回を重ねていく事ができたのですよ! うん、50週・・・・・・よ、ようやく半分。 ろ、ろく60周・・・・・・まだまだだけどもうすこ・・・・・・ それから暫くして ばたん! と音を立てて私は前のめりに倒れたようです。 覚えてる限りで69周です。ここでGiveup・・・・・・むきゅー。 弾幕修行 2日目 今日も昨日と同じ『弾幕勝負で必要なもの』をめいりんししょうに聞かれました。 昨日の事から『避ける事』ではないというのは分かっているので、 「弾を出せる事!」と、ある程度の正解の期待を持って答えます。 「・・・・・・ぶっぶー、違いますー、はい今日は500週です」 ・・・・・・今日は500周のようです。100周ですら無理だったのに・・・・・・。 流石の私もこれには抗議します。 するとめいりんししょうは、笑顔で「今日は休憩を認めますから」と私の抗議を一蹴しました。 私は諦めてしぶしぶとランニングを開始します。 本日は休憩込みで398周走りました。寝る前までの一日全てを使って。 弾幕修行 3日目 今日は問答無用で走らされました。 ノルマは300周と昨日と比べると軽いものでしたが・・・・・・ 「はぁ、はーい、今日は300周完走ですよぉ、ししょう!」 「そうですね、じゃあ残り133周頑張ってくださいねー!」 「ひゃ、133周!!!」 不意の増援にイカサマをされたような不条理さを感じます。 反射的にしぶしぶと走り出した私ですが、後で聞いた所、この133周は前日と前々日の分だったようです。・・・・・・なるほど。 弾幕修行 15日目 前回からかなり飛びましたが15日目です。 その間の2週間はひたすらにランニングの日々でしたよ。 特に12日目からはノルマが一気に2000周になり、バターになるかと思うほどに走りましたよ。ええ。 時に今日は修行の小休止のようで、初めてめいりんししょうと共に門の前で見張りをしていました。 「ははは、今日まで良く頑張りましたね!咲夜さんに言われ・・・・・・じゃなかった、正直私もここまで頑張るとは思いませんでしたよ」 「は・・・・・・はぁ、ありがとうございます、ししょう」 疲労困憊、満身創痍な私です。 今日まで実に12400周、長い長い道のりでした。 普通なら倒れていても・・・・・・あぁ、これは結構ありましたね。でも最悪の場合は死んでいてもおかしくはないはずです。 それでも、どういった訳か私は生きています(疲労は結構きていますが)特に不思議です。 「さて、明日からが本番ですよ!本格的に弾を出したり避けたりする修行をしますから!!」 「本当ですか!ししょう!!」 「えぇ本当ですとも、そうそう、私が初日に言った質問は覚えてます?」 「ええーと・・・・・・弾幕勝負に必要なもの・・・・・・でしたっけ?」 「ぶっぶー!はい紅魔館周り10000周!!」 「ひぃっ!」私は条件反射的に走る準備を始めましたが、「冗談ですよー」とめいりんししょうが止めてくれました。どうもめいりんししょうは冗談が好きのようです。 めいりんししょうは苦笑を浮かべると言いました。 「はいはい、弾幕勝負に必要なもの・・・・・・それは『体力』と『精神力』なんですよ」 「『体力』と『精神力』・・・・・・ですか?」 思ったよりも単純な答えでした。 当初の私は一体何と答えたものでしたでしょうか、思い出そうにも思い出せません。 そんな事は置いておいて、めいりんししょうは話を続けます。 「そうです、『体力』と『精神力』です。弾を出し続ける事も、その弾を避ける事も『体力』と『精神力』その両方が必要不可欠なんですよ」 めいりんししょうは人差し指を立てて得意げに話します。 「サンさんは、昨日までのランニングである程度の『体力』と『精神力』が備わりましたから、次はそれを使って弾を出す修行と避ける修行をするんです」 『弾を出す修行』に『弾を避ける修行』その言葉を聞いた私は急に目の色が変わったと思います。 ようやく本当の修行が始まる・・・・・・ようやくレミリアお嬢様のお役に立てる力が手に出来る。 その時の私の顔には、今までにない希望が・・・・・・太陽のような明るい表情が浮かんでいた事でしょう。
by metal-animal
| 2009-05-16 23:05
| 東方幻想入り小説
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Comments(2)
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kujoh_ryu at 2009-05-17 10:05
この小説のおかげで美鈴さんが好きになりました!・玖条柳(18)←雑誌の胡散臭い広告風に
師匠良い人すぎる……2-3見たとき電車の中でニヤニヤニヤニヤしてましたw
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metal-animal at 2009-05-17 23:20
>玖条さん
はは、それは有り難い言葉です。 きっと美鈴師匠も喜んでいると思います。 俺としても美鈴師匠との修行の日々は書いていて楽しいのですよ。 特に紅魔郷の3面での戦闘では、プレイ中にも関わらずこの小説でのやりとりが頭に浮かんでうっかりピチューンなんて事も結構ありましたから^^;
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