東方小説 2章その6

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします






弾幕修行17日目
1日を費やした館の修復も終わり、ようやくめいりんししょうとの弾幕修行の再開です。
私は意気揚々に門の前へと走って行きます。
門の前にはいつも通りのめいりんししょうが、いつも通りに立っていましたよ。

「めいりんししょうー!おはようございます!!」
「おー、サンさん、昨日はご苦労様です。私も手伝えれば良かったんですけど、その間にまた入られたら咲夜さんの目が赤くなっちゃいますんで・・・」

はて、咲夜さんの目は赤色ではなかったと思いましたが・・・・・・。
これがどういう意味であるのか、私は少しばかり興味を抱いたものですが、
だらだらと汗を流しながら苦笑を浮かべているめいりんししょうに、それを聞くことはできませんでした。

「さて、弾幕修行の第2部ですが、まずは『気』の使い方から行きます」
「『気』の使い方・・・・・・ですか?」
「はい、幻想郷に住む殆どの妖怪や一部の人間は、各々が持つ能力を利用して弾幕を出しているんですよ。例えばそうですね・・・・・・咲夜さんですが、咲夜さんは『時を操る程度の能力』を持っているんです。勿論、その力だけでは弾幕勝負はできないです。だから、咲夜さんはナイフを用いて弾幕とするんです」

「・・・・・・ふぇ」
咲夜さんにそんな能力があったとは知りませんでした・・・・・・。
始めて咲夜さんに会った『あの時』のナイフもその力を用いたものなのでしょうかね。
・・・・・・というより、そんな事を私に教えても良いものなのでしょうか。

「あぁ、この事は紅魔館周辺の方々には知られちゃってますし、何より咲夜さんから教えておくようにって言われた話ですから大丈夫ですよ」

へぇ、そうなんですか・・・・・・って、また思った事を説明されています。
ここまで自然に話されると心を読んでいるんじゃないかと思えるほどですよ。恐ろしい。

「とまぁ、能力があればそれに見合った弾幕が出せるのですが、サンさんみたいな能力のない方が弾幕を出すには、まずは『気』を使って弾幕を作る必要がありますね、その上で咲夜さんのナイフみたいに自分に見合った能力を付与していくと、めでたく弾幕勝負ができるくらいにはなるかな・・・・・・何にしても『気』を使って弾幕を出すんです。今日はそれを教えますね」

話が終わると、めいしんししょうは少し距離をおいた所で、左腕を前に出し何かの構えをとりました。
私は少し離れた所から、その様子を凝視します。
私が凝視をしていても、めいりんししょうはピクリとも動きません。

めいりんししょうが「はぁー」と一つ息を吐きます。その様子の一つも私は見逃してはいません。
その直後――

「はぁッ!!!!」

めいりんししょうが動きました。引いていた右手でストレート、その後に右脚でハイキック・・・・・・でしょうか、綺麗な流れるような動きです。
しかし、見所はそこではありませんでした。
めいりんししょうが放ったストレートとハイキック。その手と脚の先から色とりどりの・・・・・・虹色の弾が華を描くように飛び出したのです。

「きれい・・・・・・」
めいりんししょうを凝視していたはずが、思わずに弾の華の方に魅入っていた私です。
うっとりするのも束の間、私は、あんな事ができるのだろうかと思いました。
期待と不安で換算すると4:6です。不安の方が多いのです。
そして、今一度めいりんししょうに目を移します。めいりんししょうは最初と同じ構えを取った後で「ふぅ・・・・・・」と息を吐いた後でこちらを向きました。

「・・・・・・どうでした?決まってましたか?私」
「はい、とっても格好良かったし、とても綺麗でした」
めいりんししょうは少し照れくさそうに顔を赤らめ、右手で後頭部を掻いています。

「・・・・・・でも、私にあんなのができるのでしょうか・・・・・・」
私は視線を落としながらに言いました。
正直に、聞いていたものと実際に見たものでは、凄味が違っていたのですから。
そんな私を気遣ってか、めいりんししょうは私の肩に両手を置き言いました。

「大丈夫ですよ!!何せ私が師匠なんですから!可愛い弟子の為に一肌でも二肌でも脱いじゃいますよ!!」
めいりんししょうはチャイナ服の上着に手をやると、それを宙へ放りました。
緑色の上着がひらひらと宙を舞い、やがて隅に置いてある机の上に落ちました。
二枚目は・・・・・・脱がないようです。少し残念ですね。
でも、めいりんししょうの言葉に私は勇気を与えられました。
先程と同様に、期待と不安で換算するなら10:0でしょう。7回でコールドです。

「私、頑張ります!めいりんししょうの名にかけてもっ!!」
「うん、その生きですよ!サンさん!!二人で精一杯頑張りましょう」

私とめいりんししょうの間に確かな絆・・・・・・女の友情が芽生えたと自負します。
私はめいりんししょうの為にも、必ずや弾幕を出せるようになります・・・・・・絶対に!!


弾幕修行18日目
それから、私は『気』を身体に留める修行を行いました。
めいりんししょうが言うには、普段は『気』を出しているものの、それは湧き出た水のように流れていってしまうのだとか。
その『気』を身体に留める修行、湧き出た水で泉を作るのです。
とはいったものの、湧き出る水の存在を私は理解できませんでした。
水を堀に溜めるにしても、その水がなければ溜める事などできないのですから。

そこで、私はめいりんししょうに相談しました。
『気』とは・・・・・・水はとは一体何なのかを・・・・・・。

「そうですね・・・・・・まずは深呼吸を数分してみて下さい。その後で目を閉じて身体の力を全て抜いてみる事ですね。そうすれば分かると思いますよ!」
めいりんししょうは、私を座らせると座禅を組ませました。
「はい・・・・・・そうです、力を抜いてくださいね」
目を閉じ座禅を組んで座っている私の後ろで、めいりんししょうは両手を私の肩に置きやさしく呟きました。

(・・・・・・これは・・・・・・)
目を閉じていて見る事はできませんが、私の身体の周りに何かを感じます・・・・・・何かを。
これは何だろう・・・・・・知りたい一心で私は意識を集中します。
すると、その何かが突然に感じられなくなりました。

(・・・・・・えっ?)

私は戸惑いました。代わりにおでこの辺りから、細い線をなぞるように汗が流れ落ちるのを感じます。
「ははっ、力が入っちゃいましたね?でも何かを感じたんじゃないですか?」
めいりんししょうは、後ろから愉快そうに言いました。
「はい、何かは感じました。それが何かは分かりませんけど・・・・・・」
「うん、その調子ですよ。その調子ならきっと上達しますって!そしてこの修行はいつでもできますから、寝る前などの空いた時間にやると効果的ですよ」


私は、この体験にかなりの手応えを感じていました。
その日から暇さえあれば座禅を組みこの修行を続けました。
めいりんししょうも他の修行を行うには、まずこの修行をマスターしなければならないようで、普段の修行の時間もひたすらに座禅を組んでいましたよ。


弾幕修行30日目
早いもので、弾幕修行を始めて一月が経ったようです。
(厳密にはあと1日ですが・・・・・・)
思えば、この一月はランニングと座禅しかしていません。
時折、霧雨魔理沙がやてくる事はありましたが一度も撃退できず、その度に咲夜さんのお叱りを受けました。

そんな一月でしたが収穫はありました。
この一月の修行のお陰で、私はとうとう『気』を感じる事ができました。
そして、それと同時に『気』を留める術をもマスターしたのです。
これも全てめいりんししょうのご指導のお陰です!と感謝の意を表した所・・・・・・

「あはは、でもまだまだ修行は終わりじゃないですよ?今度はそれを応用するんですから」
・・・・・・と笑顔で返してくれました。

でも、ようやく一つの区切りをつけられた・・・・・・『気』を感じる事ができた。
この事に私は十分に喜んでいました。そう・・・・・・努力の結果なんですから。
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by metal-animal | 2009-05-29 22:31 | 東方幻想入り小説 | Comments(0)
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