東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。 特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、 そこの所を宜しくお願いします。 弾幕修行31日目 さて、1月と1日、月の移り変わりに合わせるように私の修行も節目を迎えています。 私は日課のランニング→座禅→朝食をこなすといつも通りに門へと向かいます。 時刻は午前7時でしょうか。レミリアお嬢様はもうすっかり寝ている時間です。 めいりんししょうとの修行を始めてからというもの、レミリアお嬢様と会う機会はめっきり少なくなってしまいました。とても寂しいです。 でも、この修行を通して私はもっとレミリアお嬢様の力になるのです。 それを考えると、私はちっとも寂しくはありませんでした。 寧ろ強くなった私を見て貰うその日をとても楽しみにしていますから。 さて、私が門に着くといつも通りにめいりんししょうが門の前で私を待っていました。 私を見ると笑顔で大きく手を振って挨拶をしてくれます。 私も負けない笑顔で「めいりんししょう!!」と大声で挨拶を返します。 めいりんししょうは、これまたいつも通りに緑のチャイナ服に星の飾りの付いた人民帽を被っています。 人の事は言えないのですが、服はこれしかないのでしょうか。 めいりんししょうは胸も大きく美人なので、もっと違った服装も見てみたい・・・日頃から私はそう思っていたものでした。 「・・・あぁ!!今私の服装について考えていましたね?『もっと違った服も着れば良いのになぁ』とか!・・・ま、まぁ、咲夜さんのメイド服と違って制服という訳ではないので変えても良いのだけど、やっぱりこれが落ち着くんですよ」 めいりんししょうは緑のチャイナ服の裾を掴みながらに話します。 前々から思っていましたが、めいりんししょうは緑のチャイナ服の裾を掴む癖があるようです。 この服から離れられないのも、きっとそのせいなのでしょう。 「さて、一月経ちましたし、今日からは本格的な弾幕修行に入りますよー!!」 「はい!めいりんししょう!!」私は意気揚々に応えます。 「うん、良い返事です。それじゃあ、早速ですが弾を出す修行をしましょう」 「弾を出す修行!!」思わずニ声が出ました。本来は心の内で思うだけにするはずでしたが、 私はこの言葉に、あのときのめいりんししょうの姿を思い出したのです。 めいりんししょうの拳と脚から放たれる色とりどりの弾幕・・・・・・あれはいくらの時が過ぎようとも私の心に残っています。 「はは、うっとりしている所に申し訳ないですけど、話を進めても良いかな?」 「はっ、はい!大丈夫です!!」 「さて、昨日までは『気』を身に留める修行をしてたんですけど、今日からは、その『気』を弾幕として放出する修行をします」 「はい!それで・・・・・・どのようにすれば良いのですか?」 「そうですね、この修行で大事なのはイメージです。image」 「イメージ・・・・・・ですか?」 「そうです。イメージなんです。座禅をした時の要領で身に『気』を溜めて、それを形としてイメージして前に出すんです」 言っている事は今までの修行の事もあり、すぐに理解できました。 しかし、それが出来るかどうかはまた別問題です。 「それじゃ、早速やってみましょうか!」 「はい」と返事をすると、私はあの時のめいりんししょうのように、左腕を前に出し、右腕を引き腰を落とし構えました。 あの時のめいりんししょうの事は、とても良く覚えていましたので、真似事でもすぐにできました。 気を集中します・・・・・・。 身体の力を抜いて身体に気を留めます。 身体に気が集まってきます・・・・・・集まってきます。出来る限りに引き受けます。 ・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・今だ!! そう思うと私は引いていた右腕を勢い良く前に出します。はぁッ!!!! ・・・・・・するとどうでしょう。私の右腕から出たのは霧のような煙だけでした。 「・・・・・・」私は呆然と宙に消え行く煙を眺めていました。 「めいりんししょう、これは一体・・・・・・?」 思わずにめいりんししょうに目をやります。 めいりんししょうはニコニコと笑みを浮かべながらに言いました。 「うん、大丈夫です。思った通りですよ」 そうですか・・・・・・思った通りでしたか・・・・・・。 私はいじけたように視線を落とします。 「あぁっ!勘違いしないで下さいっ!!まだ初めてなんですから!だから、あんなもんなんですっ!!」 めいりんししょうは慌てながらに私を慰めています。 それにしても、『あんなもん』って・・・・・・それには私も少しは傷付きましたよ。 「今のはイメージが悪かったんです!だから弾は形を成さずに煙となって消えてしまったんです」 イメージがなかった。そういえば『気』を集中、そして放出する事ばかりに気を取られていて、弾幕を全くイメージしていませんでした・・・・・・。 「めいりんししょう・・・・・・私」 「大丈夫ですよ。形にはなりませんでしたけど、『気』はちゃんと放出されていましたから。しっかり今までの努力は形になっています。だから今まで通り修行を続けて出来るようになりましょう!」 そう言うと、めいりんししょうは先程私が弾幕を放った(煙でしたが)手を優しく握ってくれました。 めいりんししょうの手はとても大きく暖かかったのを良く覚えています。 私は返すように、その手を軽く握るとキッとした表情をめいりんししょうに向けました。 めいりんししょうは、応えるように、キッとした頼もしい表情を私に向けました。 「私・・・・・・がんばります」 「はい、その意気ですよ!サンさん」 時刻はまだ昼過ぎでした。 しかし、私にとってはもう夕刻で、橙色の太陽が湖の方へ沈んでいく・・・・・・ そんな光景が広がっているように感じられました。 うーん、これスポコンな話でしたっけかなぁ・・・・・・あぁ。
by metal-animal
| 2009-06-05 22:07
| 東方幻想入り小説
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