東方小説 2章その11

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします。


修正のこと
前回(2章その10)の 弾幕勝負 vsめいりんししょう の4行目、
>スペルカードは1枚使います。
の部分をスペルカードは3枚使いますに変更しました。
原稿段階で ~枚 と表記したのを1枚と間違えたのが原因です。
バトルの流れで使用枚数を決定するつもりだったので、この段階で枚数を決めてなかったのが裏話です(

とりあえず、申し訳ないですが、この点は修正しておきます m(_ _)m





「・・・・・・キィン」
その音と同時にめいりんししょうは、その場で小さく息を吸います。
構えを取り、時が止まったかのように身体中の動作を停止させます。
そして次の瞬間に全方位に赤い弾幕を発射しました。

弾幕はぐるぐるとめいりんししょうの周りを周るように発生し、その波が一つまた一つと
私に向かって飛んでくるではありませんか。

しかし、私は慌てずに瞬時に『気』を・・・・・・弾の隙間を見つけてはやり過ごしていきます。
カティ カティ カティ。
私のすぐ横を通り過ぎた弾が空気を裂くように軽い音を立てています。
(よし・・・・・・ここでなら!)
私は弾を見切り、その隙を突いた形で素早く『気』を集中し右手より弾を発射します。
水色の球状の弾がめいりんししょうに向けて一直線に飛んでいき、そして命中しました。

これはいける!
私は、この弾を避けた上で反撃をするこの流れに確かな手ごたえを感じていた事でしょう。
だがしかし・・・・・・
確かに弾が命中したはずのめいりんししょうですが、特に怯む様子もなく、
先程の構えとは別の新しい構えを取っていたのです。

スペルカード! 虹符「彩虹の風鈴」!!

めいりんししょうが大きな声でそれを宣言すると、色とりどりの弾幕が綺麗に列を成しながら飛んできました。
私は先程と同様に、即座に弾の流れを見切り、弾と弾の間に入ります。
いくら弾を全方位に発射しているとはいえ、こちらを狙えるのはその一部です。
ならば、その意思部に意識を集中して的確に避けてやります。
そう、これまでの2つの弾幕で私は多少の調子を見出したのです。
めいりんししょうもそんな私の様子を見るなり不敵な笑みを浮かべました。
「ふふ・・・・・・修行の成果は出ていますね。でも本番はこれからですよ?」
私は言葉を返す余裕もなく、ひたすらにめいりんししょう・・・・・・そして弾幕に意識を集中します。

スペルカード! 彩符「彩雨」!!
めいりんししょう2枚目のスペルカード、1枚目の「彩虹の風鈴」では埒が明かないと見て次のスペルカードを繰り出してきたようです。

次はどのような弾幕が来るのでしょうか?私は特に注意をしながらめいりんししょうの様子を窺います。
めいりんししょうはまた別の構えを取ると、その周囲にこれまた色とりどりの弾が発生し、
その弾に合図を送るように、めいりんししょうはパンチやキックを放ちます。

パンチやキックを受けた弾は、まるでその衝撃に弾かれた様に動き出しました。
先程の「彩虹の風鈴」とは異なり、私を狙っていながら規則性のない弾幕です。
私は少し驚いたものの何とかその弾幕を避ける事が叶いました。しかし・・・・・・
しかし、その少しばかりの驚きによる数秒・・・・・・いや、コンマ数秒の遅れが
次の第2波での判断を鈍らせる結果となってしまったのです。

「ぐぅう・・・・・・」私は低い唸り声を上げ、青ざめたき緑色の弾を脇腹に受けました。
これは・・・・・・かなり痛いです。激痛です・・・・・・。

弾幕勝負前に決めたルールでは後1発は・・・・・・当たっても大丈夫・・・・・・ですが、正直に後1発当たったら倒れそう・・・・・・です。

「サンさん、大丈夫ですか?キツいならリタイアも認めますよ?」
めいりんししょうは特に心配の様子も見せず、ただ不敵に笑っています。
「いえ・・・・・・いけます!」
被弾箇所を押さえながら、私は痛みを堪えながら、引き締まった顔でめいりんししょうを睨みます。
めいりんししょうはただ「分かりました」と一言いうと、再び構えを取り、弾を周囲に発生させました。

弾よりも・・・・・・弾より・・・・・・その起動に意識を・・・・・・ 私はそう意識しながら、
めいりんししょうの周囲に発生した弾を見詰めます。

そしてめいりんししょうがパンチやハイキックで弾に合図を送ると、やはり弾は命を宿したように動き出し私の方へ向かってきました。
・・・・・・そう、向かってくるのです。
先に来るもの遅れて来るもの、早いもの遅いもの、真っ直ぐに来るもの目の前を横切るようにくるもの・・・・・・。

私は瞬時に弾を見切ると、弾が移動、または横切る場所を見つけそこへ駆け込みました。
次に遅れて来るもの・・・・・・それは一番後続の弾にしてしんがりの数個。
最前線の早くそして速くやってくる弾と比べると明らかに楽な後続の弾幕。
私は難なくそれを避けると次の第2波目に意識を集中します。
しかし、その第2波は私が第1波目の後続を避けている間に既に準備が済まされており、
私が注意をしたすぐ後に発射されたのです。

「この距離では・・・・・・」私は第1波を避けた際に、その弾幕を避けるのに最良な場所・・・・・・
そう、前へ出ていたのです。
弾を出すめいりんししょうの方も第2波を出すに至り、多少後方へ移動したものの私とめいりんししょうの距離は然程にありませんでした。

「この距離では・・・・・・当たる?」そう判断した判断した私は、瞬時に後方へ下がりました。
その上で・・・・・・私が下がった事で出来た弾が私まで届くコンマ数秒で・・・・・・
カティ カティ カティ!
私は何とか第2波を避ける事が出来ました!
そして、第3波、第4波も同じように避けていたものの、避ける事に精一杯で反撃する事が叶いません。
私は、それに焦りながらも・・・・・・弾を避け続けました。


そして私が被弾したものを含めて第10波目を終えた所で、めいりんししょうの動きが止まりました。
「はいー、これで「彩雨」はタイムアップです。反撃はありませんでしたけど良く頑張りました!」
はぁはぁと息を吐いている私に対し、めいりんししょうは特に体力を消費した様子はありません。
私はこの力の差に絶望すら覚えましたが、それを見越しているようにめいりんししょうは言いました。

「サンさん、次で・・・・・・次でラストですから、諦めずに頑張ってください」

真剣な顔でした。私には後1発だけ当たる余裕があります・・・・・・だけど、今の私が被弾すれば確実に弾幕勝負を続ける事は不可能でしょう。
どちらにしても最後の勝負なのです。
「・・・・・・」
何の返事も出ませんでした・・・・・・ですが私は、これまでにない程に身体中の『気』を集中し意識を研ぎ澄ましましたのです。

「それで良いです。これが勝負ですよ!貴方が龍となるか・・・・・・それとも鯉のままか・・・・・・その結末を見せて貰います!」


スペルカード! 彩符「極彩颱風」

めいりんししょうも負けじと『気』を集中させると、その周囲に無数の弾が発生しました。
そして、流れるように弾に合図を送ると弾に命が宿ったように弾が動き出します。

・・・・・・ここまでなら先程の「彩雨」と同様でした。
違うのは・・・・・・めいりんししょうの動きが止まらなかった事です。
めいりんししょうが踊るように途切れることなく弾に合図を送り続けているのです。
弾が絶えず発生し絶えず合図を受けては動き続けているのです。

そこそこに的確に避けていましたが、そこには一つの余裕もありませんでした。
次から次へと絶える事のない弾幕が私目掛けて飛んできていたのですから。

しかし、避ける事に精を尽くす一方で私は身体に『気』を集中していました。
先程のように、何時までも弾幕を避けている事はできない・・・・・・そう感じたからでしょう。
恐らくはもう数分・・・・・・いや、もうすぐにでも私は体力が尽き動けなくなってしまいます。
そうなる前に決着をつけなければ・・・・・・この溜めている『気』を放った後で立っている事が出来るかさえも分かりません。
あの時のように気を失ってしまうかもしれないでしょう。

でも・・・・・・それをしなければ、私は勝負もできずに負けてしまうのです。
立てるかどうかは未知ですが、何もしない先にあるのは敗北のみ・・・・・・
それなら私は前者を選びます。

私は、この弾幕勝負に勝って少しでも・・・・・・少しでもレミリアお嬢様に近づきたい!!

強くそして強くレミリアお嬢様を想ったところで、私の身体には『気』が全て集まりました。
そして顔を上げ、色とりどりの弾幕を睨むと、私は目の前の弾幕に突進します。
迫る弾をギリギリで避け、私は大きく足を踏み込みました。
ドァン!!と花火が至近距離で爆発したような衝撃が走ります。
一発の弾が私の体に直撃したのです。
激痛が走るものの、私は怯む事無く『気』を集中し
弾が飛んでくるその先へ・・・・・・めいりんししょうに向けて、渾身の一発を放ったのでした。
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by metal-animal | 2009-07-03 23:11 | 東方幻想入り小説 | Comments(4)
Commented by もんばんの人 at 2009-07-04 01:58 x
小説お疲れ様です。
タイムアップの下り、らしくて良いなーと思います。
前回も続きが気になっていたのですが、今回もまた次が気になる展開ですね。
サンさんには良い結果を出して欲しいところです。

それから早速脳内分析に付き合ってくださってありがとうございます。
予想外のキャラクターがあがってくるので、
『え!?』と思う部分も含めて、たまにやると面白いですね。
Commented by ネイムレス at 2009-07-04 06:27 x
小説のupお疲れ様です。

グレイズ音が、グレイズ音が聞こえる。
こういう表現もあるんだなぁ、と勉強になります。

やっぱりメーリンも一般人と比べたら強いのが当たり前ですよね。
これからもかっこいい、けれどかわいらしい師匠として活躍していってもらいたいです。

なんとなく後に控えているイベントが見えてきたようで、
この先も待ち遠しくなってきました。
これからもがんばってください。

それでは。
Commented by metal-animal at 2009-07-04 22:07
>もんばんさん
タイムアップはしっかり原作準拠の10波にしておきました。
特に表記しなくても良かったものですが、そこで拘りを出しておきたかったですから(笑)

脳内分析の方見てのとおり、映季さまとゆうかりんが90%ちょいを占めてます^^;
こういった分析ものは定期的にやりたくなるんですよね。
東方キャラソートもそろそろまたやりたくなってきていますw
Commented by metal-animal at 2009-07-04 22:45
>ネイムレスさん
グレイズ音は難しく考えずに思ったまま書けましたね。
もっと凄い弾幕ならバチバチ鳴ったかもしれないですが、まぁ、あくまで練習試合みたいな感じですから、派手すぎずにそれでいて意味があるように書いてあるはずです。

幻想入り作品で美鈴は軽く見られがちですけど、やっぱり一般人からすれば途方もなく強いんですよ。
それこそ、高々2ヶ月程度の修行じゃ東方のどのキャラが相手でも歯が立たないかもしれないです。
でも、それじゃ話が進まないので、適度に経験を積ませて行くのが(俺としては)良いと思うんですね。

さて、長かった(?)2章ももう少しで終わります。
どんな結果でどんな結末が待っているのかは言えないですけど、どうか楽しみにしていてくださいな。
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