東方小説 3章その2

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします。


あとがき
今回は割と急な展開かもしれないです。
コレを打っていて色々と難しく思いましたが、これもまた決められた道、運命なんですね。
色々と複雑な気持ちもあるかもですが、俺の東方愛は健在です。
きっと今までにない楽しさがありますので、どうぞ宜しくお願いします。

それと、パチュリーがサンにキツい(冷たい)のにはちゃんと理由があります。
サンはそれを知らずにぶーぶー言って(思って)いますが、
それは俺がパチュリーを嫌いな訳ではないので誤解しないでください。







平静に平静に・・・・・・そう平静に。
私は平静を保っているものの、眉毛の上辺りがピクピクしている気がします。
あぁ、これは気がするだけです。えぇ、気がするだけですとも。
それでも多少は私の怒りも外へ漏れ出している事でしょう。
紫パジャマの近くに居る頭に羽の生えた方は、私をなだめる様に顔に汗を浮かべていますから。

「ま、時間が惜しいから要件は手短に言うわ」
当の紫パジャマは澄まし顔です。
「ふぅ」と私は一息吐いてやります。

「そうね・・・・・・貴方は一応、美鈴の所で修行したんだってね。じゃあ、これを使ってみなさい」
そう言うと、紫パジャマは一枚の紙切れを出しました。
サイズは小さな本の表紙程度で、その表面には何やらろくぼうせい・・・六芒星でしょうか?
それらしい星が描かれています。

「・・・・・・えーと、これは?」
しゃくですが質問します。
紫パジャマは説明するのも面倒だと言わんばかりに溜息を吐くと、気だるそうに目を据わらせて言いました。
「これは『感応紙』といって、この紙に貴方の魔力を通すと、貴方の魔力に応じた反応が出るのよ。火属性なら燃え上がり、水属性なら濡れる、風属性なら宙を舞い、土属性なら土に還るわ」

「へぇ、そうなんですかぁ」私は少しばかり感心しましたが、その直後に「さっさとやってくれない?」と急かされました。
ふえっ!! どうもあの紫パジャマは気に入りません。
こうなったら、あの感応紙に滅茶苦茶な事を念じてやろう。
そう意気込み、私は感応紙の前に立つと、あの紫パジャマが爆発する様を思いながらに気を送り念じました。

私の気が感応紙を取り巻き、青く球状になっていきます。
そうそう・・・・・・青く球状に・・・・・・あぁ、紫じゃないのが残念ですよ。まったく。
球状・・・・・・球状・・・・・・私の気を次々と送り込みました。
その度に青色は鋭さをまし、球は渦のように激しく回転していきます。

そう・・・・・・もっともっと。
私は粘土の陶器を作るように次々と気を送り続けました。
青色は淡い水色へと、渦も静かににそれでいて激しく回転しています。
よぅし!これこそ・・・・・・これこそ芸術!!


そこで、ふと私は気がつきました。
・・・・・・あれ?私って一体何をしていたのでしょうか?
目的は自分の気で芸術を作る事、じゃなかったと思いますが。

少しばかりそれに気を取られたその瞬間、私の芸術が激しく光りそして回り始めたのです。
「えっ・・・・・・ええっ!!えっ」
私は慌てて注意を戻しましたが時すでに遅し、ヒビの入った水晶のように球に割れ目が入り、その内側からは光りが・・・・・・光線が漏れています。

そして大爆発。あっという間の一瞬の出来事でした。


私は爆発の衝撃で真っ黒になっていました。
メイド服もはだけてしまい、所々から私の肌が露出してしまっています。
そんな自分の手や身体を眺めていて・・・・・・そして、はっとして紫パジャマの方を見ました。
きっと今の爆発であいつも黒こげに・・・・・・なっていない!!!
頭から羽を生やした秘書の方は見事に真っ黒でしたが、紫パジャマだけは何事もなかったかのように椅子に座り宙を見詰めています。

何でこいつだけ・・・・・・私が恨めしそうに紫パジャマを眺めていたその時・・・・・・
「・・・・・・えっ!?」
頭の上の法から淡い水色の光りが差している事に気付きました。
私はその光りがする方へ目をやりました。そこには・・・・・・


そこには、小さなりゅうが居たのです。つぶらな瞳に小さなつばさ。
そしてその全身は淡い水色に輝いています。

「・・・・・・き、きれい」
私がそう言ったのも束の間、そのりゅうはつぶらな瞳を鋭くすると、小さくも大きな口から大量の水を吐き出しました。
水はレーザーのように物凄い勢いで発射されます。
ドーン!ザァ その一発が図書館の入り口の扉に辺り、それを粉砕しました。
扉をぶち破った水柱が爆発し、四方八方へ弾幕のような固い固い水が飛び散りました。

そして、ボロボロになり穴となった扉から差す光りを見るや、りゅうは一直線にその穴を潜り外へ出て行ってしまいました。

まさに一瞬の出来事でした。



「・・・・・・」
私は呆然としています。
あまりに突飛な出来事なもので、あまりに大きな出来事なもので・・・・・・。
力なく私は、ぺたりと座り込んでしまいました。
「パチュリー様、あれは一体・・・・・・」
羽の生えた秘書の方がぱちくりとまばたきをしながら声を上げました。

紫パジャマは慌てる様子もなく、特に表情を変えずに言葉を返しました。
「あれは使い魔ね。本来、感応紙はあんな反応をするものじゃないんだけど・・・・・・。あいつが変な事をやったみたいだから、それが感応紙を通して具現化したのがあの龍といった所かしらねぇ」

使い魔?あれが私の・・・・・・?
放心状態とはいえ、私は聞き耳を立てて、その話を聞いていました。
「サン・・・・・・サン、聞いてる?」
「ふ、ふえっ!!」
私は、はっと立ち上がりました。

「これは貴方の責任よ?図書館の事はいいから、あの使い魔を連れ戻しなさい」
「へ、へ?私は図書館で仕事をするんじゃ!?」
「今の貴方の管理者は私よ?レミィにも咲夜にも文句は言わせない。そして、その管理者が言ってるんだから・・・・・・さっさと行きなさい」
「はっ、はいっ!!!」

思わずに紫パジャマが凄い剣幕で言ってきたので、びっくりした私は脱兎のように図書館を後にしました。
[PR]
by metal-animal | 2009-07-24 22:45 | 東方幻想入り小説 | Comments(4)
Commented by ネイムレス at 2009-07-25 00:03 x
更新お疲れ様です。早速読ませていただきました。

相変わらずにキャラクターたちの動きが良く判る文章でしたね。
特に描写を濃くしているという訳でもないのに、とても情景を想像し易いです。
描写が濃くなりがちな私は見習いたいものですね。

幻想郷で龍というと諸説ありますが、西洋風のドラゴンは居るんでしょうかね。
幻想種の生き物がウロウロしているのもそれはそれで怖そうですが。

あと、パチェさんの態度云々は誤解しようも無いほどイメージ通りだと思うので、
嫌っているなんてのはとても思えませんでしたよ。

それでは、今回はこれにて。
急展開の後どうなるのか期待させていただきます。
Commented by もんばんの人 at 2009-07-25 08:56 x
更新お疲れ様です。今回も楽しく読ませていただきました。

3章に入ってから美鈴のときとは打って変わって、
ことあるごとに反発している主人公が人間らしいなぁと思ってたりします。

使い魔も含め、次回以降の展開を楽しみにしています
Commented by metal-animal at 2009-07-25 23:12
>ネイムレスさん
感想ありがとうございます。
そういって貰えるとありがたいですが、俺としても濃くする事ができないという問題も抱えているんですね。もっと表現の方法を増やすように勉強しているんですけど、成果はいつも遅れてやってくるからしょうがないんです(苦笑)

『東方求聞史紀』に未確認で載っていた河童や天人が明らかになる中で、龍というのは明らかになっていないんですね。
もっともあの龍(りゅう)はそんな大層なものでもないし、遊戯王のプチリュウ・・・もといポケモンのミニリューみたいなのをイメージして頂ければ的確ですけれども、やはり踏み入った描写はしてないので、主人公共々イメージに任せる感じになりますね(笑)

パチュリーについては、有り難い限りです。
正直にパチュリー爆発の所は、結構な暴力だと思っているので、まぁ、その部分で不快に思う人に当てたものかもしれないですね。
予防線は好きじゃないのですが、やっぱり不快に思う人の事は考えなくはいけないですから・・・。

そちらの作品もチェックしてますので、お互いに頑張りましょう。
Commented by metal-animal at 2009-07-25 23:21
>もんばんさん
文章の小説で人間らしさを描くのは難しいものなので、そう言って貰えると嬉しいですね。
使い魔の事もありますが、やはり東方の二次創作なので東方キャラが活躍させます、うん俺の東方愛を注いで書きますので、どうかお楽しみにお願いします。
<< もっと分かるようになりたい。 ノースポール。 >>