東方小説 4章その1

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします。




さて、私は今、湖の畔を歩いています。
門で番をしていためいりんししょうの話によると、水色の物体が物凄い勢いで外へ、
湖の方へ飛んでいったとの事なのです。
やれやれ、私が門の外、紅魔館の外へ出るのは初めての事でした。
外の世界にはどのようなものがあるのか、どのような出会いがあるのか・・・・・・
そういった来た良いと共に妖怪に襲われたりしないだろうか・・・・・・という不安もありました。
ええ、でも私とてめいりんししょうの下で修行をした身です。そうも簡単には・・・・・・

「ん、見かけない奴がいるなぁ」

「ッ!?」思わずして私以外の人(?)の声を聞いた私は、声こそは上げませんでしたが、
後ろへ一歩、飛び退いてしまいました。

「な、なんですかあなたは!?」
「ふっふぅー、まさか幻想郷であたいの名前を知らない奴がいるとは驚きだぁね」
そこには、青白い女の子が居ました。
青白いと言っても幽霊みたいな青白さじゃないです。目の前の霧がかっている湖のような青白さです。
頭のリボン、ワンピース、そして背中に浮いているように見える氷の羽、その全てが涼しげに青白いのでした。
それにしても、この手の台詞は何処かで聞いた事があるような。

「あたいは氷の妖精チルノだよ!この辺り・・・・・・いや幻想郷で一番強い妖精っていったらあたいの事だよ!!」
うーん、妖精メイドはかなりの数を見てきたものですが、このチルノという妖精は何かまた別格のようです。一応、強い気を持っているもののめいりんししょう程には感じません。
刺激しないように、やんわりと接触を試みれば多分怖くはないでしょう。

「あぁ、そうだ。えーと、チルノさん。ここら辺に水色のりゅうは来ませんでしたか?」
「水色のりゅう・・・・・・って、まさかあんた、あいつの仲間なの!?何か珍しい奴が来たから氷漬けにして遊ぼうと思ったら、あいついきなり水をぶつけてきたんだよ!そうか、あんたもあいつの仲間であたいをいじめに来たんだなぁ!!」

・・・・・・とんだ言い掛かりです。でもチルノさんは本気で怒っているようでした。
青白い顔が怒りでほんのり赤くなってきています。
「さぁ、覚悟しな!あんたを氷漬けにして湖に沈めてやるんだから!!」
「ちょっ、ちょっと待ってください!!!!」
「・・・・・・ふぇ?」
強く訴え叫んだ事にびっくりしたのかチルノさんは間の抜けたように反応しました。
よしっ、今なら何とか話し合いに持っていけるはず・・・・・・そう確信して話を始めました。

「私は・・・・・・私はその水色のりゅうを捕まえにやってきたんですよ!」
「つかまえに・・・・・・・?」
「そうです。詳しい事は言えないのですが、あのりゅうを捕まえないと(私が)大変な事になってしまうのです」

「ふ、ふえぇー」チルノさんは目を丸くして私の話に聞き入っています。
「そんな訳で、あのりゅうがどっちの方向へ飛んで行ったか知りませんか?」
「うーん、あっちかな」
チルノさんは少し頭を傾げた上で何処かの方向を指差しました。
その方向には湖が広がっていて・・・・・・って、紅魔館は湖に囲まれていたのでした!

空を飛べない私がこの湖を越えるには、泳いで行くしかありません。
うぅ、これは計算外です。紅魔館の外へ出た事のない私は、その事をすっかり忘れていたのですから。
うーん、どうしたものでしょうか、あのりゅうを捕まえるとなると、この湖を渡らなければならないのですが、どうにも渡る手段がありません。

とんとん 何かが私の肩を叩いたので、そちらを見るとチルノさんがニヤニヤとした顔でこちらを見ています。
「あんた、空が飛べなくて湖が越えられないんでしょ?」
「え、ええ、そうですけど・・・・・・」
「なら、最強のあたいが湖を凍らせてあげるからその上を通れば良いんだよ」
「えっ、良いのですか?」
思わぬ助け舟に私はチルノさんの手を両手で握って歓喜しました。
(チルノさんの手はとても冷たかったです)

「ただし!!」
「ほえ?」
「ただし、あたいもそのりゅうを捕まえるのに協力させてもらうわ!私に水をぶつけたあいつは絶対に許さないんだから!!」
何やら一人で燃えています。
私としても一人では心許なかったので、チルノさんの提案はとても嬉しかったのでした。
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by metal-animal | 2009-07-31 20:51 | 東方幻想入り小説 | Comments(2)
Commented by ネイムレス at 2009-07-31 22:23 x
どうもー、読ませていただきました。
更新お疲れ様です。

素直で協力的なチルノが珍しく感じてしまうのは、やはりさまざまな幻想入りの影響ですかね。
私のチルノ観は悪がきで大将肌なやんちゃっぷりを想像してしまうのですが、こういうチルノもいいかもしれませんね。

私は純粋にこちらの作品を楽しんでいますので、metal-animalさんもあまり気を負われませんようにお互い頑張って行きましょう。
それでは、続きを楽しみにしていますね。
Commented by metal-animal at 2009-07-31 23:43
>ネイムレスさん
感想ありがとうございます。
紅魔郷や花映塚(ついでに妖々夢)で何度も見てきたチルノですからね・・・負けませんよ(笑)

これから先に登場するどんな東方キャラも俺が何度も出会い、そして弾幕勝負を繰り広げてきた思い入れのあるキャラです。
どのキャラかはお楽しみですが、今まで彼女達と培ってきた経験は自信となり面白さとなっていると思うのです。
だから、俺は楽しんで書いていますし、自信を持ってそれを送り出せるのです。
気負いというと少しはあるかもしれないですが、自分の信じる東方の為に、そして東方が好きな人達の為に鍛えた腕でペンを握って行きますよ、うん。
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