東方小説 4章その7

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします。






次の日、私は昨夜できなかった入浴、そして朝食を済ませ、図書館へと向かいます。
勿論、りゅうも一緒です。
図書館では相も変わらず紫パジャマが本を読んで待っていました。
――いや、『待っていました』と書いたものの、多分待っては居ないですね。
飽くまで興味があるのは、りゅうの方だけ、って感じなんです、目には見えない紫オーラとか。

「おはよう」紫パジャマが本を読んだままで言いました。
「おはようございます。むら・・・・・・じゃなくてパチュリーさま」
おおっと、ついつい愛称で呼びそうになってしまいました。まぁ、私の方はちゃんと名前を覚えているんですけどね。って、今日はちゃんと「おはよう」と挨拶をしましたよ。朝を当てましたよ。この紫パジャマ。


「それは、さっき咲夜がここに来たからよ」
本とにらめっこをしたまま、特に表情を浮かべずに紫パジャマは言いました。
――今のは、まさか・・・・・・まさか。いや、特にジト目で睨んだりはしてきていないので多分ないでしょう。多分。

「へぇ、咲夜さんが来ていたんですか」
「そうよ。それで貴方に頼みたい事があるんだって。今は私の管轄下にあるから断っても良かったんだけど、他ならない咲夜の頼みだから、特別に許可したのよ」
「それで、その用とは?」
「さぁ、そんなの私が知る必要なんてないでしょ?貴方が直接咲夜に聞きなさい」
「・・・・・・・・・・・・はい」

私は、しゅんとしてポツリと返事をすると、振り返らずに図書館を後にしました。紫パジャマめ・・・・・・。
そして、咲夜さんがいそうな所を3箇所ほど当たります。
厨房、エントランス付近の廊下、咲夜さんの部屋・・・などなど。
そうして、4箇所目の紅い絨毯の敷かれたレミリアお嬢様の玉座の部屋へと続く廊下で、
ようやく咲夜さんを見つける事が出来ました。
咲夜さんも何だか久しぶりです。こちらも相変わらず、綺麗で瀟洒でいらっしゃる。

「ふふ、ありがとう。でも変わらないのは駄目な事よ?」
久しぶりの咲夜さんの第一声がそれでした。まだ何も言っていないのに本日二度目です。しゅん。

「それで、私への用とは何なのですか?」
「食料が少なくなってきていてね。特に野菜が足りないの。聞いた話によると、貴方、空を飛べるようになったって話だから、人間の里まで行って調達してきて欲しいのよ」

人間の里。前回の妖怪の山のような危険はなさそうですが、一体どんな所なのでしょう。
私は想いを馳せ、決して妖怪ではない人間達の住む里の事を考えます。

「想いを馳せて寄り道をするのも良いけど、ちゃんと食料は調達するのよ?」
「はっ・・・・・・はいっ!!」
咲夜さんは呆れながらに言っていました。それでも、私の気持ちは分かっているようで、
怒ったり、鉄拳制裁!という事はありませんでした。

「それじゃ、早く行った方が良いわ。じゃないと、寄り道する時間もなくなってしまうから」
ふふっと笑うと、咲夜さんは瞬間的に消えてしまいました。
咲夜さんが居た辺りには、『人間の里への地図』と『買い物メモ』そして、枝から離れた葉っぱのようにひらひらと宙を舞ったトランプがぱらぱらと絨毯の上に無造作に落ちています。
地図とメモは良いとして、どうしてトランプが・・・雰囲気作りでしょうか。
とりあえず、このまま放っておくのも悪いので、私はトランプを拾い集めポケットへ仕舞うと、
りゅうを連れて門へと向かいました。


門で、めいりんししょうと一声交わした後で、私はりゅうに『空を飛ぶ』という意識を持って語りかけました。実の所、どうすれば、あの時のように合体をして空を飛ぶ事ができるのか分からないのですよ。とりあえず、「空を飛びたい」――と強く思いながら、それををりゅうへ伝えてみた所、りゅうは「キュイキュイ!」と高い鳴き声を上げ、淡い水色の光りとなって、私と一体化したのです。

そして、見えない翼が羽ばたくようなイメージをすると、私の身体は浮き上がり、里の方へと向けてゆっくりと動き出しました。ゆっくりなのは速いのが怖いからです。高いのも怖いものですが、そちらはりゅうと自分を信じます。どちらにしても、これには慣れが必要ですね。帰ったら少しずつ、空を飛ぶ練習をしていかないといけませんね。
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by metal-animal | 2009-09-11 22:53 | 東方幻想入り小説 | Comments(0)
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