東方小説 6章その3

東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。
特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、
そこの所を宜しくお願いします。







バラッ とお札が横にずれた?1枚のお札が4枚ほどに重なっていた?
私が分析できたのは精々そこまで――そこから先はどうなっていたのか全く分からなくなっているのです。

たった数枚だったお札がいつの間にやら100枚……ううん、数え切れないほどに増えていて、
その全てが私を取り囲むように流れているのです。

これは――動きを封じるタイプのスペルカードでしょうか?

依然、お札は流れるように私を囲んでいるものの、そこに攻撃の意思は感じられないのです。
恐らくは、これで動きを制限した上で、何か追い討ちのようなものが――


(…………うんっ!?)


そう思った瞬間、やはり次なる追い討ちの攻撃が来ました……!
動きを封じた相手を叩く仕上げの一撃……。


(……これなら!)


先程のような予期できない状態だったなら、私はこれに当たっていたはずです。
しかし、今度は先程のようにはいきません。
目標めがけて急に変わる軌道。そういった攻撃もあるという事を頭に入れ準備しているのですからっ!!


流れるようなお札の結界の内で――ヒュンヒュン、ヒュン、と追い討ちの弾が風を切りながら私の傍を過ぎていきます。
この追い討ちの弾――決して狙いが外れている訳ではありません。
狙いだけならかなり正確……いや、鋭さもかなりのものです。正直に、これだけで博麗霊夢の強さが分かるような気さえします。
でも、どれだけ博麗霊夢が強かろうと、どれだけその弾に強い『気』が込められていようと、
私は当たる訳にはいかないのですよ……!
先程の被弾もあります。しかし、それ以上に自分の為、レミリアお嬢様の為に……。

この気持ち……そう、この気持ち。この気持ちのままでこのスペルを凌げれば、きっと。
目の前を駆ける針のような鋭い弾、それに全ての意識を集中したその時――


パシッ ジュウウ。


焼けるような痛みが右肩から左肩にかけて広がりました。

「……うあぁっ!?」

何が起こったか分かりません。
私は、その場に足を投げ出し、思わずビリビリと痛む右腕を大きく振ります。
目の前の弾には当たっていない。周囲も全て注意したはず、それなのに何故っ……?
私は顔を歪めながら、そろそろと痛みの走る右腕へ目をやりました。そこには、一番最初に動きを封じる為に流れていたお札――それが、あぁっ!ベタベタと右腕に貼り付いてるっ!?

(ああ……これがっ)

私はすぐさま左手を動かし、右腕にくっついたお札を掴み引き剥がしました。
(このお札が……)
忌々しい気持ちで一杯です。お札はくしゃくしゃに丸め無造作に「ふんっ」と投げ捨てました。


「サン、被弾ね。2-1。サンが後1回被弾すると、霊夢の勝ちになるわよ」

紫パジャマのアナウンスが流れます。
いよいよ……いよいよ後1回……。
時間にしては結構長く戦ってはいると思います。だけど、私として、この2回の被弾――つまり、追い詰められるまでの時間はあっという間の出来事に感じているのです。
このまま行けば、前の2回と同じように、呆気なく勝負が付いてしまうかも……

――いえっ、そんな事はないです!ここからが正念場……勝負です!
今まで私が紅魔館で……この幻想郷で培ってきた力、その全てをここから――!!


                   ※

「咲夜にはこの勝負、どう見えてる?」
「そうですわね……これから、といった所でしょうか。サンはもう後がありませんけど、スペルカードを1枚も使ってませんし、この状況ですと流石の霊夢も相手のスペルカードを一枚も見ないで倒してしまうのは面白くないと思うでしょう。だから、どう転んでももう一悶着はありましょう」

「そうね。私でもそうした所だし、私と霊夢も結構似てる所があるわよね?咲夜」
「そうですか?私にはちょっと分かりませんが……まぁ、そういう事にしておきますわ」
「……ここは、そうだって言う所だと思うんだけど……まぁ、いいわ。続きを観ましょう。咲夜の言うとおり、きっとここから面白いものが観れそうだからね」
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by metal-animal | 2010-01-22 22:34 | 東方幻想入り小説 | Comments(0)
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