東方projectの二次創作小説です。
オリジナルキャラクター、設定の独自解釈があります。 特に自分の東方を幻想郷を大事にしたい方は、無理をして見る事はありませんので、 そこの所を宜しくお願いします。 弾幕修行32日目 さてさて、今日から弾幕をイメージする修行を・・・・・・と思っていましたが、どうやら違うようです。 朝食を済ませ、めいりんししょうのもとへ向かうと・・・ 「アチャー!!」 いつもの挨拶から不意に飛び蹴りを頂きました。 間一髪・・・・・・のところで、その飛び蹴りを避ける事ができましたが、この一発には私も酷く驚いて目を丸くしたものです。 「うん、やっぱり避けてくれましたね?」 飛び蹴りをした後に、めいりんししょうがまず言ったのがこれです。 謝る方が先かと思います。私は頬を膨らませて怒りを表現します。 「いきなり何をするんですか・・・もぅ」 「いやいや、これも修行の一環なんですよー、だから怒らないでくださいって」 めいりんししょうは苦笑を浮かべ私をなだめます。 「修行・・・・・・ですか?」 「そうです。弾幕を出す修行の一方で弾幕を避ける修行をするんです。弾幕を出す修行は『気』を放出する事なので、これだけを続けていると体力がいくらあってもへばってしまうんです」 なるほど、そういう事でしたか・・・・・・それなら私も納得です。 昨日もあれから弾をイメージして放出する修行を数時間ほど行っていましたが、やっている事に比べて体力の消費はとても大きく、1日中ランニングをしているのと同じくらいの疲労と感じたのです。 うんうんと頷いた上で、はっと何かに気付き私はめいりんししょうを見ました。 「・・・・・・それで、その弾幕を避ける修行は一体どのように行うのですか・・・・・・?」 恐る恐る聴いてみます。私が思った事が正しければ・・・・・・。 「勿論、私の攻撃を避けて貰うんですよー!」 あぁーやっぱり・・・・・・予感的中です。 私は思わず顔を青くします。 「そ、それって痛くないですか?」 「えぇ、勿論痛いですよ。当たったらの話ですけど」 はぁ・・・・・・やっぱり痛いんですね。心の中で思います。 多分顔に出ているのでめいりんししょうも察してくれているでしょう。 めいりんししょうはニコニコしたままで言いました。 「でも、大丈夫です。さっきの飛び蹴りを避けましたから、そんなには当たりませんよ」 「それはどういう事ですか?」 「それはですね、先程の飛び蹴りを避けた時・・・・・・いや、正確には避ける前ですね。その時に何か感じませんでした?」 避ける前ですか、あぁそう言えば・・・・・・ 「そうですね・・・・・・何か赤い気のような物を感じたような・・・・・・」 「そう、それです!」 めいりんししょうが私の言葉を遮って答えます。 「サンさんは、『気』の修行を大分積んだお陰で、ある程度『気』が見えるようになったんです」 「・・・・・・そうなんですか!!」これは思わず声に出ました。 あの『気』の修行にそんな効果もあったとは夢にも思いませんでしたよ。 今ならきっと咲夜さんのナイフも・・・・・・ 「あぁ、でも咲夜さんのナイフは無理ですねー」 あぁ・・・・・・先に言われてしまいました・・・・・・顔に出ていたのでしょうか。 私はちょっと不満そうな顔を浮かべます。 私のそんな様子に気付いたのか、めいりんししょうは説明を始めます。 「咲夜さん・・・・・・あと霊夢さんですね。あの方々くらいのレベルだと、放出される『気』も少なく、それでいて鋭いんです。だから、察知して避けるのは非常に難しいんですよ。後、違ったタイプとしてレミリアお嬢様や霧雨魔理沙・・・・・・それと鬼の伊吹萃香さんですね。あの方々は膨大な『気』を力任せに放出して押し切る戦法を得意としているんです。攻撃はある程度避けやすいものの一発一発が非常に重く、当たったらまず致命傷ですね」 『霊夢』さんに『伊吹萃香』さん・・・・・・私の良く知らない名前が出てきます。 その方々の事も気になりましたが、それ以上に『気』の話は私の興味を惹きました。 小さく鋭い『気』と力で圧倒する大きな『気』・・・・・・私はどちらを使えるのだろうか・・・・・・ そう思った瞬間、私ははっとしました。 細く鋭い『気』に大きく力強い『気』、これらのイメージが私の中で花が開いたようにあらわになったのです。 「めいりんししょう!めいりんししょう!」 「ん、何ですか?」 「今の話で閃いたんです。弾幕のイメージが!」 「えっ、えええ!じゃ、じゃあ、ちょっとやってみて下さい」 めいりんししょうは目を丸くした後で、私の肩にポンと手を置き、そして離れていきました。 そして「じゃあ、始めてくださいー!」と一声をかけます。 私は左腕を前に出し腰を少し下ろし構えに入ります。 目を静かに閉じ、精神を集中します。 体の力を抜き『気』を限界まで身体に引き付けます。 ・・・・・・そして、弾幕のイメージ。そこで私の中で声が聞こえてきました。 形状は? (細く・・・・・・細く鋭いレーザー) 色彩は? (色彩?)私は戸惑いました。しかし不思議と答えはすぐに出てきました。 (色彩は・・・・・・青!) ベクトルは?ボリュームは?力加減は? (ベクトルは発射源より正面、ボリュームは小さめ!その分だけ力加減は・・・・・・大!) (・・・・・・これなら!!) 私は意を決して、引いていた右腕を全身の全ての力を出しきる形で前へと押し出しました。 私の腕に強い衝撃が走ります。 それは一瞬だったものの、ランニングで鍛えた脚がなければ、私は遥か後方へと吹き飛んでいた事でしょう。 私は足元への集めた『気』の一部を集中させて踏ん張りました。 その刹那。 私の右腕から、宙を流れる流星のような幾つかの青い閃光が現れ、 空を切りながら紅魔館の城壁の一部を粉砕し飛んで行きました。 「ふぅ・・・・・・」 私は息をつきます。 そして、今はもう遠くに見える青い流星に目を向けます。 「・・・・・・やった!」 まず声を上げたのは、私ではなくめいりんししょうでした。 めいりんししょうもしばらくは私と同じように流星を眺めていたものの、 すぐに私のほうへ視線を移し、感激の声を上げたのです。 「やりましたね!サンさん、あれで弾幕の方は完璧ですよ!もぅ」 「ははぁ、はい。ありがとうございます。めいりんししょう。」 私とめいりんししょうは女同士ですが抱き合います。 めいりんししょうの方が圧倒的に胸が大きいので少し苦しいです。 「とはいえ、本番の弾幕勝負では悠長に集中している暇はないですから、もっとコンパクトに出せるようにしなきゃダメですよ!」 めいりんししょうはコツンと人差し指で私のおでこを叩きました。 「・・・・・・それと、壊した城壁はちゃんと・・・・・・って、あぁ!!」 めいりんししょうが何かを言いかけた所で、私の意識は薄れ・・・・・・そして一時途切れてしまいます。 「あぁ・・・・・・もうずる・・・・・・って、・・・・・・咲夜さ・・・・・・には事情が・・・・・・て」 何だか、めいりんししょうの慌てた声が聞こえましたが、私にはもう聞く事は出来ませんでした。 私の視界と思考は夜のような漆黒の闇に包まれていったのでした。
by metal-animal
| 2009-06-12 22:21
| 東方幻想入り小説
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Comments(4)
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kujoh_ryu at 2009-06-14 08:22
弾出たーっ!……めいりんししょう私も修行すれば出せるようになりますk
弾さえ出せれば後は洗練と回避ですねー。深みを極める段階。サンさん頑張れ! 是非とも美鈴師匠と共に美しい弾幕を作り上げてほしい。タッグで。よし、東方弾幕風だ! 誤字なんぞ指摘してみます。頭の方から「めいりん」「放出」「私」「漆黒」が違う字になってましたよー。
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metal-animal at 2009-06-14 22:25
>玖条さん
『気』関連の話は以前に幽体離脱等を調べていた時に出てきたので、修行すれば出来るかもしれないですよ(笑) 俺としてはレミリアお嬢様が好きですが、美鈴は美鈴で愛されるキャラなんだなぁと書いていて思いますよ、うん。 誤字の指摘ありがとうございました。 タイプミスは修正しながらやっているものの、やっぱり見落としが出てしまいますね(汗) 見直ししたい所なんですけれども、書き終わった頃には目がムスカ状態なのでイマイチ注意が行き届かないのがなんとも・・・。 次回からは頑張ってチェックしていきたいと思います、うん。
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kujoh_ryu at 2009-06-16 05:30
私もレミリアお嬢様大好きですw 紅魔館メンバーみんな好きなんですけど、お嬢様は特に。
美鈴は弾幕がきれいでフラッシュ待受にしたいくらいなんですけど、キャラに関してはmetal-animalさんの小説見るまではそうでもなかったです。 やった!妖精の3way弾くらいは撃てると良いなぁ。紅魔郷EXでメイドに混じって弾幕する! モニターはずっとバルス放ってますからね。適度な休憩を……と言いたいですが私も乗ってるときに一気に書いちゃいたくなる。うむぅ。
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metal-animal at 2009-06-16 23:58
>玖条さん
美鈴の弾幕も良いですけど、レミリアお嬢様のLuna版「紅色の幻想郷」は最高ですよ、うん。動画でも良いので1度見てみるとレミリアお嬢様が もっと好きになれる事請け合いですぞ~。 一瞬で儚く散っていく妖精の弾幕にも美がありますなぁ。 パチュリーの後のショットガン妖精なんて中々に味があります。 更新は手元にあるB5レポート用紙の原稿をタイプしていくので、 ミスしやすく疲れやすいんですよ。 時間も結構かかりますし・・・って、何だか言い訳がましいですけど(苦笑)
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